【インタビュー】ノエル・ギャラガー「ソロ?これ以上の醍醐味はないな」

6 日前
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2021年でソロ・デビュー10周年を迎えるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズが、初のベスト・アルバム『Back The Way We Came: Vol 1(2011 - 2021)』をリリースする。3枚のスタジオ・アルバムと、2019~2020年にかけてリリースした3枚のEPから選りすぐった曲に加え、嬉しいことに新曲が2曲、そして日本盤ボーナス・トラックとして2012年のFUJI ROCK FESTIVALでのライブから3曲も収録。まさしく、ノエル・ギャラガーのソロの歩みを一望できる作品となった。

オアシス時代を含めると、彼の音楽キャリアはもう27年になる。今も決して歩みを止めることなく進化し、例えば2019~2020年にかけてのEP3部作ではダンス・ビートを大胆に導入するなどと、彼の挑戦にはいつも頭が下がる。同時に、彼が書いた20年以上前のオアシス曲が生き残っているのと同様に、このベスト盤に収録された曲たちが放つ普遍性もまた、見事だ。

そんなノエルに、シンガー/ソングライター/ギタリスト/プロデューサーとして自信のある曲を語ってもらった。彼が最後に触れている「A Dream Is All I Need To Get By」は、EPの中に表題曲でもなく目立たない場所にポロっとこれを入れてきた事実に、当時驚いた名曲。未聴の人は、ぜひ今回のベスト盤で確認を。

──10周年、おめでとうございます。改めて、10年すぎた今だから感じるソロ・プロジェクトの醍醐味を教えてください。

ノエル:まず、音楽的に何でも好きなことができること。面倒なこともないし、他のバンド・メンバーに説明する必要もない。何も言わなくてもみんなわかってくれる。それから、音楽性の幅を広げることができること、いつでもバンド編成を変えられること。10年前に始めたときは、5人の無愛想な中年の集まりだった。でも今では11人、そのうち3人は女性だ。しかも、ハサミを鳴らす専門のメンバーだっている。これ以上の醍醐味はないな。

──この10年間にたくさんの曲をリリースましたが、シンガーとして自信のある曲と、ソングライターとして自信のある曲を教えてもらえますか?

ノエル:シンガーとして最も自信のある曲は、「Dead in the Water」。実は、一番うまく歌えている曲じゃないんだ。この曲は、録音されてることを知らないで歌ったものを、そのまま使ってる。で、この曲を選んだ理由は、心から歌ってるからなんだよな。録音しているとわかっていたら得られなかったであろう、魔法がある。だから「Dead in the Water」を聴くと、今でも震えるよ。自分に向かって歌っただけだったからね。何か、魔法のようなものすら感じるよ。

──そうだったんですね。

ノエル:次は、ソングライターとして自信のある曲か…。自信ならどれもあるけど、一曲あげるなら「Black Star Dancing」だな。自分史上最高の曲だと思うし、この曲は、ある朝シャワーを浴びててひらめいたアイディアから、書き上げるまでに、せいぜい2日しかかかっていないんだ。曲を構築していく時って、いろんなアイディアがあるなかで、スタジオに入って上手くいくものもあれば、上手くいかないものもある。でもたまに、何をやっても上手くいくことがある。どれも最高のアイディアで、ぴったりハマっていく。そこから別のアイディアがまた出てきて、それも上手くいって、また新しいアイディアが出てくる。その波に乗るだけでいい。で、「Black Star Dancing」は、まさにそういう曲だった。純粋なひらめきから始まって、2日ほどでできた曲だ。驚いたよ。

──もう何十年も曲を書いていますが、今でもそういう瞬間があるって、すごいですね。

ノエル:そう。そういう瞬間が生きがいだ。「神が宿る」というのを音楽に当てはめた感じだな。自分が何をやっているかっていう自覚がない。なぜそのアイディアがひらめいたのかも、わからない。でも、それが素晴らしくて、そこから別のアイディアも生まれて、また別のアイディアへと繋がっていく。で、気づいたら名曲が生まれてる、という。

──すごい。ちなみに、あなたは熟練のギタリストでもありますが、ギタリストとして最も自信のある曲というと?

ノエル:や、そこまでギターを弾いてないからな…。ハイ・フライング・バーズにも最高のギター・ソロがある曲がいくつもあるけど、残念ながら、どれも俺が弾いてるものではない。例えば「Riverman」には、あり得ないほど最高のギター・ソロがあると自信を持って言えるけど、実際は俺が弾いてるわけじゃない。でも、書いたのは俺だ! こういう感じのソロ、って旋律を書いた。弾いてるのが俺じゃないってだけで。オアシスを辞めてから、正直言ってリード・ギタリストとしては腕が落ちたな。ソングライターとしてもっぱらコードを弾くことが多いから。でも、あえて選ぶとしたら、やっぱり「Riverman」だな。自分で弾いてなくても、だ。そして他のギター・パートは全部俺が弾いてて、どれも最高だから。

──なるほど。そしてあなたは、ソロではプロデューサーとしての役割も担ってきました。

ノエル:プロデューサーとして最も自信のある曲だったら、『This Is The Place EP』に入っている「A Dream is All I Need to Get By」だね。実は、今朝も聴いてた。全てのサウンド、ちょっとした細かい音まで、この曲は全部自分で弾いているんだ。曲を作っている時というのは大抵「こういうサウンドにしたい」という音が頭の中で鳴っているものなんだけど、それをぴったり再現するのがなかなかできない。でも、まれにそれができる曲がある。音が見ている夢を再現する、というか。「A Dream is All I Need to Get By」は、まさにそういう曲だった。うん、この曲は俺にとって、完璧なサウンドを持った曲なんだよ。

写真:Matt Crockett
取材・文◎妹沢奈美


ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『Back The Way We Came: Vol 1(2011-2021)| バック・ザ・ウェイ・ウィー・ケイム:Vol 1(2011-2021)』

2021年6月11日(金)全世界同時発売
●完全生産限定盤 ¥5,720(税込)
・全33曲 / 3CD ★新曲2曲、リミックス、アコースティック・ヴァージョンなどの未発表曲含む全30曲+日本盤限定FUJI ROCK FESTIVAL '12 ライブ音源3曲収録
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・10周年スペシャル・ユーティリティ・ケース
・レア写真ポストカードード・セット(撮影:MITCH IKEDA)
・Blu-Spec CD2仕様
●通常盤
・全21曲 / 2CD ★新曲2曲+日本盤限定FUJI ROCK FESTIVAL '12 ライブ音源3曲収録
・Blu-Spec CD2 仕様
・紙ジャケット仕様
・歌詞対訳・解説つき
・¥4,180(税込)

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