【インタビュー】ゴジラ、グラミー賞2部門ノミネートの前作に続く7thアルバムに「逆境を乗り超える勇気や強さ」

1 週間前
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フランス産ブルータル・テクニカル・デスメタルバンド、ゴジラ (Gojira)が4月30日、国内盤アルバム『フォーティチュード (Fortitude)』をリリースした。グラミー賞2部門にノミネートされた前作『マグマ (Magma)』(2016年発表)に続く今作はSilver Cord Studioで収録。ジョー・デュプランティエ(Vo, G / Joe Duplantier)自らがプロデュースを手がけたほか、アンディ・ウォレス(ニルヴァーナ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンetc.)がミックスエンジニアを務めた。

◆ゴジラ (Gojira) 動画 / 画像

「周りにあるすべてのものから自分たちを切り離す必要があって、まずは実際のものから始めたんだ」とは先行シングルにしてアルバムオープニング曲「ボーン・フォー・ワン・ シング (Born For One Thing)」についてジョー・デュプランティエが語った言葉だ。同楽曲には反消費主義のメッセージが込められており、「少ない所有物で、必要でないものは手放す。なぜならいつか全て手放さないといけない日が来て、さもなくば次元に固執した幽霊になってしまう」との想いは、彼自身が若かりし頃フランスで読んだチベットとタイの哲学者にインスパイアされたもの。もちろんアルバムサウンドは、彼らならではのテクニカルなギターアレンジも健在だ。日本盤ボーナストラックとして収録された前作『Magma』ツアーのライブ音源3曲では、強靱なバンドサウンドを体感することができる。アルバムについてジョー・デュプランティエが語ったオフィシャルインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■全てを自分たちでやるっていうことを
■大切にしているバンドだから

──まずはアルバムタイトル『Fortitude』に込めた意味を教えてください。

ジョー:“フォーティチュード”とは“逆境を超える強さ”って意味だね。人生や自分のゴールに絶望して何もかも投げ出したくなった時、その気持ちを乗り越える勇気や力を見せることを表している。この言葉は僕たちの音楽ともすごく相性が良くて、僕たち自身、力強くてみんなをインスパイアできるような音楽を作りたいし、安心させたり癒してあげたい。アートでみんなの不安な心をなだめたいんだ。暴力的なバンドサウンドに聞こえるかもしれないけど、その壁の向こうには善意があって。だからカクテルのような面白さがあるよね。『Fortitude』っていうアルバムはまさにそう。僕たちのそういう想いを世界に届けたいのさ。

──戦士が描かれたアートワークがとても印象的ですが、どういった意図が?

ジョー:アルバムカバーに描写されているのは先住民族の戦士、すごく平和的な戦士だ。先住民族の伝統と円卓の騎士の伝統を融合した。先住民族の暮らしやレガシーを守ることはすごく重要なことで、崇高な大義だよ。僕はこの地球上でまともなのは、今、彼らだけだって思う。彼らは自然と共存し、自然の調和からはみ出さずに生きているんだから。彼らが自然に危害を与えることはない。僕たちは彼らに見習うことがたくさんあるし、彼らは今、たくさんのプレッシャーを受けているので、僕たちの助けが必要なんだ。アマゾンに住む先住民族の人々は特にそうだよ。

──では、『Fortitude』というアルバムでファンが最も注目すべきポイントを挙げるとすれば?

ジョー:このアルバムをより面白く味わうために知っていたほうがいいポイントは、このアルバムがセルフプロデュースで制作されているってことかな。ほとんどのアーティストは外部プロデューサーと手を組んで、自分の音楽をネクストレベルに上げるんだ。プロデューサーからコーチングを受けたり、より良いものを作るためにプロデューサーが導いてくれたりするから。でも、僕たちはデスメタルバンドとして、今までも全て自分たちだけでやってきた。僕たちのレコード会社もあったし、レコーディングスタジオもある。全てを自分たちでやるっていうことを大切にしているバンドだから、みんなにはセルフプロデュースだってことを知っておいてもらったほうがいいんじゃないかな。

──制作のプロセスに関してはいかがだったでしょう。新型コロナウィルス感染防止対策のために厳しいロックダウンなどもありましたが、レコーディングに影響はありましたか?

ジョー:ロックダウンは音楽業界にいる全員にとって、ものすごく大きな出来事だったと思うよ。全てのツアーがキャンセルされたわけだから。最初のロックダウンが始まった時は、もうアルバムのレコーディング自体は終わっていたんだけど、ミキシングの最中だったんだ。その時に全ての施設が閉められたんだよね。リリースの順番もまだ計画途中で、“どの曲を先にシングルリリースするか”を決めてなかったから、パンデミックによる影響は、その段階で間違いなくあったと思う。たとえば、ミュージックビデオでどういうメッセージを伝えようとか、どういう順番でリリースするのかも重要だからね。本当は「アマゾニア(Amazonia)」を最初にリリースする予定だったんだけど、あの状況下で、「アマゾンのことを歌った曲をリリースするのもちょっと違うかな」ってみんなが思ったんだよ。だから「Amazonia」は少し待つことにして、最初に「アナザー・ワールド(Another World)」をリリースした。“ここから出たい”っていうメッセージが、みんなの今の心境に合ってると思ったからね。その後、もう一曲リリースしてから、やっと「Amazonia」をリリースしたんだ。この曲のメッセージを考えられる余裕が、みんなにも少し出来た時期のように思えたので。

──なるほど。では、日本の印象について訊きたいのですが、初来日は<LOUD PARK 15>でした。初の日本はどうでしたか?

ジョー:2015年に日本公演できたことは、ひとつ夢が叶ったような気持ちだったよ。日本公演も、日本に行くことができたこともね。典型的なフランス人の僕たちは、すごく興奮してたんだ。僕たちが知っている世界とは真逆のような気がしていたし、実際そうだからね。みんなとても好奇心旺盛で、ホテルの中でも朝ごはんのメニューに何があるかを調べてたりしてたな。日本にいた時は、僕たちにとって全てがエキゾチックだったね。そして日本の観客はすごく行儀正しい。

──来日時に印象的だったエピソードがあれば教えてください。

ジョー:ホテルの入り口から出た時にファンの数人が外で待っていたんだ。僕は最初全然気づかなかったんだけど、彼らは僕たちをずっと見つめていて、礼儀正しくサインをお願いされたんだ。もっと何かをしてあげたかったし、もっと話したくなったね。ショーの最中では、みんなすごく集中して聴いてくれて、拍手もしてくれた。すごく良かったね、日本ではとてもいい経験が出来たよ。

──最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

ジョー:こんにちは、Gojiraのジョー・デュプランティエです。俺たちのニューアルバム『Fortitude』をチェックしてね。今作は7枚目のアルバムで、とても誇りに思っているよ。みんなが気に入ってくれるといいな。日本に戻ってこられる日を楽しみにしています。ありがとう!


■アルバム『Fortitude / フォーティチュード』

2021年4月30日(金)リリース
WPCR-18421 ¥2,750(税込)
01. Born For One Thing / ボーン・フォー・ワン・シング
02. Amazonia / アマゾニア
03. Another World / アナザー・ワールド
04. Hold On / ホールド・オン
05. New Found / ニュー・ファウンド
06. Fortitude / フォーティチュード
07. The Chant / ザ・チャント
08. Sphinx / スフィンクス
09. Into The Storm / イントゥ・ザ・ストーム
10. The Trails / ザ・トレイルズ
11. Grind / グラインド
12. Silvera / シルヴェラ(ライヴ)*
13. Backbone / バックボーン(ライヴ)*
14. Pray / プレイ(ライヴ)*
*日本盤ボーナストラック


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